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治療テクニック・アプローチ

Institute of Physical Art(IPA)、Barral Institute、Postural Restoration Institute(PRI)の Conceptを統合した治療アプローチ

MNM Concept

これは身体のメカニカル(構造)、神経筋、運動制御(Mechanical, Neuromuscular, Motor Control)の機能障害を特定し治療するアプローチです。

メカニカル(構造)の機能障害とは身体の自由な動きが制限されてしまう事です。メカニカルの機能障害は皮膚、筋膜、筋肉、関節、臓器、また神経血管やリンパの構造の制限によって生じます。これらの制限があると身体の自由な動きが失われてしまいます。これらの制限を改善させなければ、効率的な姿勢の維持や運動を行う事が出来なくなり、代償的な運動パターンが生じてしまいます。

臓器と神経血管の治療にはIPAとBarral Instituteを通して習得した内臓モビライゼーション・マニピュレーション、神経血管のマニピュレーションのテクニックを用います。これは臓器に関連する構造を特定して治療する徒手療法です。臓器の治療により姿勢や身体の動きの改善だけではなく、臓器自体の機能の改善にも繋がります。

神経筋の機能障害とは、筋肉を始動(瞬時な反応)する機能が失われ、適切な筋力と持久力が失われている状態です。これには必要に応じて筋肉をリラックス出来ないことも含まれます。制限が生じている周囲の筋肉の機能は変化してしまい、制限のある状態でしか収縮できない状態です。これは代償的な運動を助長してしまいます。ですのでメカニカル機能障害(新しい可動域)を改善させたら、効率的な神経筋の機能を構築し最適な筋肉の収縮機能を得なければいけません。この改善治療をProprioceptive Neuromuscular Facilitation (PNF) と呼ばれるテクニックを用いて行います。PNFはメカニカルと神経筋の機能障害を評価し治療する徒手的テクニックです。

運動制御の機能障害とは、身体の全体的な動きを効率的に行えない状態です。身体の動き(メカニカル)と筋肉の機能(神経筋)を確保しても、それらを適切かつ効率的に身体全体に適応できるようにトレーニングする必要があります。

これは個人各々の特定の生活や活動に、効率的なメカニカルと神経筋の機能を統合させる事です。個人の仕事、スポーツ、レジャー活動、日課などに応じて、効率的な姿勢と運動戦略を安全かつ効果的に行えるように促す事です。そのためには身体全体の協調性(コーディネーション)、運動の順序、タイミングが必要です。

症状の再発の防止のために、良い姿勢で身体を効率的に用いる方法(身体力学)や、作業環境をより適切に調整できる方法(人間工学)を教育しトレーニングをいたします。また改善を早め、それを持続させる為に必要な運動感覚の認識のトレーニングも行います。 

運動のトレーニングとリハビリテーションはPNF(固有受容性神経筋促通法), Feldenkrais, and Postural Restoration Institutes (PRI) の概念を取り入れた運動療法です。

身体を全体的に統合させ再連結させる事を重視しています。人間の身体が持つ特有の解剖学的要素を考慮して運動を処方しています(肝臓の右の位置、心臓と胃の左の位置、肺は3つの葉が右にあり2つの葉が左にあり、横隔膜の右脚が左より長く強い、左右の脳の機能の違いなど)。これらの解剖学的な相違が利き腕・利き脚や動きの偏りを生じさせます。これらの身体の特徴が適切に制御されていなければ、間違った身体の使い方をしてしまい、構造の脆弱性(弱さ)や筋骨格系の機能障害と痛みを引き起こしてしまいます。